臨界

炉心に核燃料を入れ、制御棒を引抜いていくと核分裂反応が生じ、熱を発生するようになります。これは連鎖反応が起り始めたためで、このように核分裂が持続的に進み始める境目を臨界と言います。
また臨界実験というのは、炉心の中核部の配置構造を実際に組立て、原子炉が連鎖反応を急激に起こさないような方法で核燃料や制御棒を入れ、しだいに臨界に近づけて連鎖反応を維持できる臨界量の実験などを行なうことです。新しい原子炉を設計するためには臨界量や中性子分布の状態を的確につかむ必要があるために、臨界実験をおこなう装置は欠かせません。

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