ガス冷却炉

高温ガス冷却炉は高速増殖炉と並んで注目を集めていた燃料の熱効率の高い動力用原子炉。冷却材に気体を使うガス冷却炉ですが、炭酸ガスではなくへリウムを使い、炉出口のガス温度を750度から1200度まで高めるようにした炉です。この高温へリウムでガスタービンを回して発電するほか、高温をそのまま製鉄工程や海水淡水化、化学工業や地域暖房などにも使うという他目的利用に適しています。また炉内では、燃えないウラン238やトリウム232を、核撚料となるプロトニウム239やウラン233に転換しながら発電を続けます。新しく核燃料を作り出せる点で一種の新型転換炉です。これまで、1964年に欧州原子力機関のドラゴン炉、翌年はアメリカのピーチボム炉が実験炉としで建設されていました。

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