核燃料

核燃料は原子核分裂を起し、エネルギーを生むような物質を含むもので、ウラン235を含む天然ウラン、ウラン233を含むトリウム、高速中性子を吸収することによって、プルトニウム239となる天然ウラン中のウラン239などを指します。原子炉内で消費してエネルギーを出します。石炭、石油のように酸素を必要としません。
核燃料資源は核燃料のもとになる核分裂性物質の資源のことで、その原鉱はウランとトリウムに限られます。ウランはビッチブレンド、カルノー石、リン鉱石、さんご礁の糞石、トリウムは方トリウム石、トリウム石、ペグマタイト中のモナズ石などに含まれます。主要な埋蔵地はコンゴ、チェコスロバキアのヨアヒムスタール鉱山、ロシアの北カレリア、北海付近、ウクライナ、カナダのグレートベア湖、インドのトラバンコールなどは富鉱として知られています。その他の鉱山は世界中に散在し、アメリカのコロラド州、フロリダ州、フランスのリモージュ地区、ブラジル、オーストラリアなどにも、相当の原鉱が採掘されています。地球全体の埋蔵量は、石炭、石油の、20倍から40倍と言われます。日本では鳥取県の人形峠などでウラン鉱石が産出しますが品位が低く、埋蔵量も少いため、海外からの供給に頼るしかありません。
核燃料サイクルは核撚料の成型加工、燃焼、再処理、成型加工の循環リサイクルを中心に、核撚料物質を採鉱、製練、濃縮および再処理によって待られた生成物の備蓄や処分などを含めた核燃料の循環を言います。他のエネルギー系にはみられない原子カ独特のもので、その過程を可能な限り国内において行ない、さらに核燃料サイクルを確立することは、核燃料の安定供給と効率的利用の上でも重要な事です。

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