ガス拡散法

ガス拡散法は濃縮ウラン製造の最も普通な方法で、米英ロ仏中などがこの方法で高濃縮ウランを製造しています。天然ウランをまずガス状の六弗化ウランに変え、ウラン235とウラン238の混合ガスをポンプで拡散室へ送り込みます。この混合ガスは直径10万分の1cm程度の超徴小孔を数億個あけた閣模を通って、拡散して行きます。拡散していくスピードは、軽くて小さいウラン235の方が早いために、この拡散を何回も繰返すとウラン235の含有率が高まります。この濃縮工程を3000回繰返すと約90%の濃縮ウランができますが、膨大な電力消費と高い技術水準が必要とされます。
ガス遠心分離法は濃縮ウラン製造の一法で、天然ウランを六弗化ウランガスに変え、回転筒中に入れます。この回転筒は毎分何万回という超高速で回転しているために、その遠心力の差で、重いウラン238は回転筒の壁面近くに押しつけられ、軽い方のウラン235は円筒の中心部に集まります。このウラン235を取出す、というのがこの方法の原理です。アメリカの原爆製造計画マンハッタン計画の中でも姿をみせ日本でも第二次大戦中に研究されたこともありました。

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