プルトニウム

プルトニウム239はプルトニウム原子番号94同位元素の一つで核分裂性元素です。ウラン238に中性子を吸収させて人工的に作られる超ウラン元素で、原爆に使用されてきましたが、平和利用への道が開けて、ウラン235に代わる核燃料としての研究が世界各国で進められています。極めて強いアルファ破壊をするために、この方面のアイソトープとして利用され始めています。半滅期は24360年。しかし猛毒であるため、取扱いに注意が必要です。
プルトニウム・リサイクルは原子力発電所で、燃料のウランを燃やすと、そのうちの燃えないウラン238が、プルトニウム239に変わりますこのプルトニウム239は核分裂反応を起こします。つまり燃えるので原子炉の燃料として使えます。このように発電用原子炉から回収したプルトニウムを燃料として再利用するのをプルトニウム・リサイクルと言います。
超プルトニウム元素は原子番号94のプルトニウムより重い人工元素の総称で、105番元素のハーニウムまでがつくられています。プルトニウム自身 も、ウラン238が原子炉の中などで中性子を食ってできる人工元素ですが、食った中性子の数によってプルトニウム238、239、241などとなります。ブルトニウム241を放置すると95番元素のアメリシウム241に変わります。さらにこのアメリシウムを原子炉に入れて中性子を会わすと、キュリウム242、同244、バークリウム249、カリフォルニウム250、同252などができます。このうちカリフォルニウム252は、核分裂しやすく強い中性子を放出します。わずか100万分のニラの徴量でも、ラジウム1gでベリリウムとの反応で出すのと同じ中性子を出します。脳腫瘍の中性子療法に使う中性子源、超小型の原子炉や原爆などに使えると言われています。プルトニウム239にヘリウムの気体を原子核加速器でぶつけてキュリウム242が合成されました。一般に原子番号が多い人工元素ほど、エネルギーの高い加速器で合成され、極めて寿命の短いものが多くなっています。

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