プラズマ

数100万から数1000万度の超高温になると、原子の外側を囲んでいる電子が剥ぎ取られ、原子核が裸のまま飛回る一種のガス状になります、これをプラズマと言います。放電管の中にガスを入れて放電を行なわせると、ガス原子は高度にイオン化されて、電子と正イオンとに分離してプラズマとなるわけです。核融合反応の制御を実現するためには、プラズマと加熱、封じ込め、安定化などの基礎的な間題の研究が必要で、各国ともこれに取組んでいます。
ピンチ効果とは瞬間的に磁場の変化が起ると、その周りに磁場の変化を打消す方向の別の磁場が生れるように起電力ができることで、放電管の中のイオンが磁場のために管壁から雑れ、管の中心に引寄せられ、細い環状に縛られます。これで超高温を実現させれば、数100万度でも容器を溶かさずにすむので、核融合反応の研究で高温プラズマ発生装置として利用されています。

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