核分裂生成物

原子核の核分裂反応では、重い不安定な原子核であるウラン235、プルトニウム239は中性子を吸収して2つに分裂し、より安定な軽い2個の原子核に転換します。このように核分裂反応の結果、生成された軽い原子核のことを核分裂生成物と言います。これらは原子核の種類を定めても、必ずしも一定しないのみならず、最初に生じた一次原子核がおおむね放射性であってその後さらに壊変してより安定な二次、三次の原子核へ移っていくために、非常に複雑な種類を含みます。その原子番号は約30から60あたりにあって強力な放射能は原爆の放射能被害に大きい役割を演じます。いわゆる死の灰の放射能は大部分その中に含まれる核分裂生成物の放射能です。また原子炉においても使用済み燃料が核分裂生成物を大量に含み、非常に強い放射能を持つために処理を十分に行なわないと非常に危険です。

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