放射性塵

放射性塵、放射性降下物、死の灰とは原水爆実験によって大気中にばらまかれる塵で、その大部分は核分裂生成物です。放射能を持ち、死の灰、放射性降下物などとも呼ばれます。日本では1954年4月1日、静岡県焼津港所属の第五福竜丸がビキニ環熊の近くで放射性塵を浴び、剰員23人が原爆症にかかって以来、論議の的となり、研究が行なわれています。63年7月部分的核実験停止条約がモスクワで成立し、仮調印されましたが、これにより以前から米ソ両国が大気中の核実験を停止しているので、放射性塵はしだいに減少してきました。しかし中国が64年10月16日に大気中で初めて核実験を開始し、日本上空の放射性塵は一時的に増加しました。熱核反応によっては元来この死の灰は生じませんが、水爆でも引金に原爆を使うため、放射性塵が降ってきます。

nuclear power

         copyrght(c).nuclear power.all rights reserved

nuclear power